KING HIP GOGO HISTORY

HISTORY

時代の徒花、デカダン、ポジパンの代表的存在としてのAUTO-MODのGENETという顔しか知らぬ方には意外と思われるであろうが、GENET自身がそのように音楽的異端児として扱われることに嫌気がさしていた時代が存在する。GENTIC VOODOOでのストレートなハード・ロックなスタイルから、ハードなダンスビートを更に全面に推し進め、女性コーラスを参加させたKING HIP GOGOの明確なポップなスタイルは、彼の長いキャリアの中でも最もメジャーな音楽シーンに同化した時期と言える。

GENET自身のルックスもアフロヘアに丸サングラス、パンタロンといったサイケデリックなファッションへと変化しており、当時のGENETは何の制約にも縛られることがなく、ただ純粋に音楽を楽しんでいるように見えた。とは言え、AUTO-MOD時代を知る一部のファンからは敬遠されたのも事実である。

KING HIP GOGOの唯一の音源として発表されたデモンストレーションCDには、通常の楽曲に加えて、AUTO-MODのGENETとしてのイメージを破壊しかねぬ程のインパクトを持った衝撃的なナレーションが加えられていることも手伝って、ファンの間でも評価が大きく分かれる内容となっているが、おさめられている楽曲自体そのものはダンスビートを強く打ち出した一聴の価値があるものばかりである。


MEMBER

VOCAL : GENET
GUITAR : 白石久雄
BASS : 古川清英
DRUMS : 浜一輝
KEYBORD : 岡村静良
CHORUS : Miiko / Yayoi