BAJI WORKTHEATERでの前衛アングラ演劇から、GENETが再び音楽シーンに戻り最初に結成したバンドが、このGENETIC VOO DOOである。
しかし、AUTO-MODで展開したアングラ性、ポジパンの影を払拭するかのように、白塗りを取り去ったGENETが見せたそのサウンドは、70年代サイケデリックを基調とした正統派ハード・ロックであった。GENET自身のヴォーカル・スタイルもハイトーンやシャウトを多用したものへと変化しており、AUTO-MOD時代のナンバーもよりロック色の強いものへとアレンジされることになる。そこにはAUTO-MODのような禍々しさ、シアトリカルな魅力はなくなっていた。しかし、生き生きとロックを楽しむかのようなGENETの姿がそこにあったことも事実である。
なお、GUITARの白石久雄は、一般公募から採用されたメンバーであり、当時の音楽雑誌に掲載された、とんでもない条件の募集要項をクリアしたテクニシャンである。
VOCAL : GENET
GUITAR : 白石久雄
BASS : 古川清英
DRUMS : 浜一輝
KEYBORDS : Kenji Nakazawa
PIANO : Hiroshi Morimura