GENET/ROCK OF ROMANCE HISTORY

HISTORY

GENET & THE HIPSの頃から政治的な要素を幻想性を絡めて歌詞にのせたり、元万有引力の中村亮や元BAJI WORKTHEATERの神林和雄といったパフォーマー達をステージにあげていたGENETであったが、GENET特有の毒々しさを前面に打ち出し、正に90年型のAUTO-MODと形容するに相応しいのがこのGENET/ROCK OF ROMANCEである。

1991年当時、WECHSELBALGからAUTO-MODの全5作品が再発されたのを追い風に、1991年12月21日深夜に新宿ロフトで行われたプレ・デビュー・ライブは超満員となった異常なまでの熱気の中行われ、「GENET完全復活」を我々に強烈にアピールするものであった。

GENET/ROCK OF ROMANCEを語る上で決して忘れてはならないのがオペレッタ・リアリゼーションと名付けられた一連のシリーズ・ギグである。これはチッタ規模のホールでパフォーマー達を引き連れ行われた演劇性の強いライブで、寺山修司的アングラ演劇とロックの融合を試み続けるGENETのある意味完成形態とも言える凄まじいステージである。ステージではその鍛え抜かれた身体を黄金に染め抜いたパフォーマー達が火を吐くかと思えば、女性ダンサーが艶かしく踊り、顔面に包帯を巻かれたパフォーマーが飛びはねる等、正に狂乱の見世物小屋的パフォーマンスであった。その公演の完全なる独自性と非日常的空間の演出はそれはもう絶句するに相応しい程の毒々しい芸術性を兼ね備えていた。


MEMBER

VOCAL : GENET
GUITAR : 島田圭介 ⇒ KIYOSHI ⇒ KEN
BASS : 岩嶋喜人 ⇒ MASA
DRUMS : 秀太郎
PERCUSSION : 浜一輝
SAX : 河野利昭